調べもの / 実測データ
複数の予報が重なったレースは、本当に荒れやすいのか|差を検定した
別の見方で選んだ予報が同じレースに重なると、「これは堅い」と思いたくなります。測ったら、そうでもありませんでした。
確かめたかったこと
あれるやには、荒れやすいレースを選ぶ予報が複数あります。 それぞれ別の見方で選んでいるので、同じレースに重なることもあれば、 片方にしか出ないこともあります。
重なったとき、つい「2つの見方が一致したのだから、これは堅いだろう」と思います。 人間の直感としては自然です。ですがそれは確かめられていないので、数えました。
数えた結果
| いくつの予報に出たか | レース | 70倍以上 | 割合 | 基準比 |
|---|---|---|---|---|
| 1つ | 1931 | 538 | 27.9% | 1.22倍 |
| 2つ | 612 | 223 | 36.4% | 1.59倍 |
| 3つ | 258 | 106 | 41.1% | 1.79倍 |
| 4つ | 24 | 8 | 33.3% | 1.46倍 |
数字だけ見ると、重なるほど上がっているように見えます。 ここで「重なりは効く」と書いてしまうのが、成績表示でいちばん多い間違いです。 母数を見てください。下のほうの行は数十件しかありません。
その差は、偶然でも出るのか
率の差を見たら、母数から見てその差がどれくらいブレうるかを先に出します。 ここでは「1つだけ」と「2つ以上」の2つに分けて比べました。
| レース | 70倍以上 | 割合 | |
|---|---|---|---|
| 1つだけに出た | 1931 | 538 | 27.9% |
| 2つ以上に重なった | 894 | 337 | 37.7% |
差は9.8ポイント。 この母数だと、まったく同じ性質のものを2つに分けただけでも ±1.9ポイントくらいは動きます(これを標準誤差と呼びます)。 実際の差はその5.1倍でした。
2倍を超えているので、偶然だけでは説明しにくい差です。 ただしこれは「重なりが原因だ」と言えたわけではありません。 重なりやすいレースには別の共通点があるかもしれず、そこまでは分かっていません。
これが意味すること
「2つの見方が一致した」ことに、追加の意味を読み取らないほうがよいということです。 重なったレースを特別扱いする理由は、いまのところ見つかっていません。
そしてこれは、予想を読むときにも使える見方です。 複数の情報源が同じレースを推していると強く見えますが、 それぞれが似た材料を見ていれば、一致するのは当たり前です。 一致の数は、根拠の数とは限りません。
★母数が増えれば結論が変わることもあります。この記事は 2026年9月4日時点の集計です。 変わったら、変わったと書き直します。
★数字は2026年9月4日時点の実測値です。
開催の傾向が変われば動くので、定期的に数え直しています。
★この記事は舟券の購入を勧めるものではありません。20歳未満は購入できません。