調べもの / 実測データ
競艇の1号艇は本当に強いのか|1着率53.0%と、崩れる47%の中身
「インは強い」と言われますが、実際は半分ちょっとです。残りの47%で何が起きているのかを数字で分けました。
なぜ1号艇だけ特別なのか
競艇は6艇が横並びで走り出すのではなく、旋回する第1ターンマークにいちばん近い内側から 順に1号艇・2号艇……と並びます。距離が短いぶん、1号艇は先に回れます。 これが53.0%という数字の理由です。 他の公営競技で、特定の枠がここまで有利な種目はありません。
ただし「有利」と「勝つ」は別です。53.0%ということは、 47.0%は1号艇以外が勝っているということでもあります。 10回に4回以上は負ける。これを「強い」と呼ぶかどうかは、 買い方をどう組むかで意味が変わってきます。
1号艇が崩れた47%で、何が起きているか
ここが誤解されやすいところです。1号艇が1着を外しても、配当が跳ねるとは限りません。 崩れ方には大きく3つあり、配当の伸び方がまったく違います。
| 崩れ方 | 起きること | 配当 |
|---|---|---|
| 2着・3着に残る | 先頭は譲るが着内は確保 | 伸びない |
| 人気の艇に負ける | 2号艇の差し、3号艇のまくりなど | あまり伸びない |
| 着外まで落ちる | まくられて4着以下 | 大きく跳ねる |
3連単が70倍を超えるのは22.9%ですが、 1号艇が1着を外すのは47.0%です。差の分だけ、 「インは飛んだが配当は付かなかった」回があるということになります。 「インが飛ぶ=万舟」ではありません。
当たっても配当が伸びない
1号艇が強いことは、買う人みんなが知っています。だから人気が集まります。 人気が集まれば、当たったときに戻ってくる額は小さくなります。 勝ちやすさと、当たったときの大きさは、いつも逆を向いています。
実際、3連単で配当が伸びない決着——25倍に届かない回が49.8%あります。 そのほとんどが1号艇の絡んだ決着です。 「当たりやすいほうを選ぶ」と「大きいほうを選ぶ」は同時に成立しません。 どちらを取るかを先に決めておかないと、当たっても不満が残り、 外れても納得できない、という一番よくない状態になります。
数字の使いどころ
1号艇を軸にすると、53.0%の確率で軸は当たります。 ただし人気も集まるので、当たったときの配当は小さくなります。 逆に1号艇を切ると、当たれば大きいが47.0%の側に賭けることになります。 どちらが正しいということはなく、狙う配当の帯で決まる話です。
- 1号艇の1着率は場によって差があります。同じ53.0%が全場に当てはまるわけではありません。
- 級別だけでは決まりません。A1の1号艇でも負けますし、B1でも押し切ります。
- 風が強い日は割れやすくなります。荒れやすい条件では、この前提そのものが弱まります。
★数字は2026年9月3日時点の実測値です。
開催の傾向が変われば動くので、定期的に数え直しています。
★この記事は舟券の購入を勧めるものではありません。20歳未満は購入できません。